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英語の勉強で最初に使うべき教材『英語のハノン』Unit 0 基礎の確認(品詞/英音法)

横山雅彦・中村佐知子『英語のハノン 初級』(筑摩書房、2021年)の内容をユニットごとに紹介していきます。

Unit 0 基礎の確認(品詞/英音法)

このユニットでは、まず動詞、名詞、形容詞、副詞、前置詞といった英語の品詞について説明があります。

次に、1つの文の中で音が連続することで、辞書などで示されている単語の発音が実際のスピーキングではどのように変化するかを学んで発音練習をします。このような変化の仕方をこの本では英音法と呼んでいます。具体的には次の通りです。

1.語末の子音と語頭の母音がつながるリンキング、

2.子音の/t/ /d/ /s/ /z/の次に半母音の /j/が続くとき、子音と半母音がつながって、/tʃ/ /dʒ/ /ʃ/ /ʒ/に変化するアシミレーション、

3.子音の/t/ が母音にはさまれ、/t/ の直前にストレス(強勢)が置かれるとき、/t/ が/l/に近い音で発音されるフラッピング、

4.同じ子音やよく似た子音が続くとき、最初の方の子音が抜け落ちるエリジョン、

5.文頭以外の場所に子音/h/で始まる人称代名詞(he, him, his, her, hers)があるとき、最初の/h/が非常に弱く発音され、話すスピードが速い場合には発音もされなくなる

ウィークニング、

6.ストレスのある音節の後に/t/や/d/の音が続き、さらに/n/の音が続くとき、/tn/ /dn/の音が鼻腔から「ゥン」と呼気を抜くような音で発音するネイザル・リリース。 

なお、このユニットでは個々の母音と子音の発音のやり方については触れていません。この点がわからない場合、別の本などで学ぶ必要があります。